家族支援@学校
ー保護者対応から、保護者理解・保護者支援へー
マミ先生の教室

休校中の課題 小学校1年生

今年の私は、小学校1年生の担任。

2020年は、コロナ感染予防のための臨時休校が続き、オンライン、コンピューターによる学習コンテンツ提供がたくさんの学校で行われていて、私の学校でも各学年がくふうして、サイトでスケジュールを提示したり、既存のコンテンツを紹介したり、オリジナル動画を提供したりしています(小学校はまだまだズームなどの双方向はごくわずかです)。

でも、いつも気になっているのは、まだ子どもたち全員に、ウエブサイトや動画が確実に届く状況はないのでは?ということ。
とくに私の場合、相手は小学校1年生なので、たとえおうちの人がPCやスマホを持っていても、いつでもどこでも自由には使えない。

そこで、動画やサイトと同じ内容を紙に表してプリントしたものも、同時に配っています。これなら子どもだけでいつでもどこでも見れるので。
とはいえ、1年生になったばかりですから、ひらがなもすらすらとは読めません。
そこで、なるべく絵でわかるように、と思って、下手な絵を駆使して書きました。

少ないですけど、この、作ったプリントを公開します。
(課題全部をイラスト化したら膨大になってしまうので、教科書利用などで十分わかりそうなものはイラストにはしていません。)

mami
mami
恥ずかしいけど、校内の先生に褒めてもらったので、気を良くして、こんなものでも、全国の1年生担任の先生にお役にたてば……と。
mami
mami
平時には、小1ギャップのためにレッスンをしたい保育園・幼稚園の年長さんの担任の先生にも、あーこういうことを小学校でやるのか……と参考にしてもらえると思います。

ではどうぞ。

言っとくけど! だいぶ下手ですからね!!

たったままくつをはきかえる

mami
mami
座って靴を履きかえるよう躾けている保育園が多いようです。でも混み合う靴箱前で座り込んでしまうと危ないので、このレッスンは必須なのです。

じゅぎょうちゅうのこたえかた

mami
mami
旧いタイプの授業スタイルではありますが、小学校6年間を見据えると、まだまだこのスタイルを身につける必要があるね、と学年で相談して教えることにしました・・・時代はすぐには変わりません。

たいそうぎのきがえかた・しまいかた

mami
mami
どこのクラスにもきちんとたたんで入れる子と脱ぎ散らかす子といますよね……子どもは普段通りに行動します(^_^;)。だからこの機会に普段から練習しておいてもらおうという企み。

たいいく おふとんのうえ・おうちのなか

mami
mami
学校再開で学習する予定の、有名な「ねこちゃんたいそう」に繋がる練習をしておいてもらうという意図と、共同住宅でも騒音にならない静かな運動をという意図で伝えました。

おふとんのうえでできるたいいく

おうちのなかでできるたいいく

ずがこうさく おうちのかみでできるずがこうさく

mami
mami
画用紙をわたせなかった、最初の頃にやってもらいました。

こくご えんぴつのもちかた と なまえのみほんのつかいかた

mami
mami
鉛筆の持ち方は教科書にもあるんだけど、これがわかりやすいかと動画にしたのでイラストでも。「なまえのみほん」というのは、子どもの名前を一つ一つ手書きで縦書きと横書きで書いて、ラミネートして作リ、渡したものです。今は家においてあるけど、学校に来たら、お道具箱に入れっぱなしにして、1年間使ってもらう予定です。

さんすう かずかあどシリーズ

5の構成、10の構成は、おうちでなんとか覚えてもらおうという意図で作りました。

mami
mami
「かずかあど」は、数字と○の数を合わせて画用紙に刷ったものです。 ほんとは、これに類する「数カード」は一般に「すうカード」と呼ぶようですが、コミュニケーションが取れない今、わかりやすいように「かずカード」と呼ぶことにしました。

かずかあどのじゅんび

かずかあどができたら

かずかあどをつかって

かずかあどでやってみよう

mami
mami
またかいたら追加していきます。

この時期に、子どもたちにぜったい身につけさせたいこと

多くの先生方同様、私たちも、課題には必ず、
●無理のない範囲で
●時間通り、内容通りでなくてもよい
●わからないことや困ったことがあれば、いつでも電話でご相談を
等、書き添えています。

そして、こうも書きました。

いま、一年生の子どもたちに かならず ぜったい いちばん 教えなくてはならないことは、「べんきょうは たのしい」ということだけです。

大人が楽しんで一緒にやってくれたら、1年生の子どもがいっしょにやるのをいやがることはないと思うんだけどな。
もし、おうちの人に子どもと過ごすそんな時間を見つける余裕がないとするなら、
それは
おうちの人が悪いわけでも、
課題を出す先生が悪いわけでもない。
こんなときに、親が子どもの相手をする余裕さえ持てないという、社会システムが間違っているのです。

この機会に、日本全国、子育てが楽しくて、みんながのんびりゆっくりしている世の中にかわりますように。